オーボエ奏者『広田智之さん』のロビーコンサートを聴いてきました。
普段は患者さんの受け付けだったり会計の待合い場となっている病院のロビーが会場ということで、ステージも照明も反響版も無いスペースに、グランドピアノと譜面台がセッティングされ、ステージに向けて病院中の長椅子を並べたというシンプルな会場でした。
入院患者さんも聴きにみえるので、おそらく夕食後から消灯時間前の時間帯なのでしょう、時間も6時30分から8時前までの短い時間でした。
全席自由なので早めに行き、開場とともに入場して最前列の左端のほうに席を取りました。
音響的には正面の少し後方のほうが良いのかもしれませんが、ここなら譜面台や人の頭に邪魔されることなく広田さんの口元や手元を見ることができます。
音を聴くだけではなく、奏法の参考にさせていただきたい。という思いからリサイタルではこの位置に座ることが多いのですが、ピアニストの美しい指の動きもよく見えて、いろいろと楽しむことができます。
最初からステキな音色に魅了されてしまいました。
細く小さなリードから、どうしてあんなきれいな音が出せるのでしょう。
心の底からゆさぶられるような、繊細で豊かな響き、素晴らしいテクニック。
私などはちょっと吹いただけですぐに苦しくなってしまうのですが、さすがです。
曲間のトークも楽しくて、広田さんのお人柄の良さが伝わってきました。
楽器も金色のキーがキラキラと輝いて、なんとも美しい…
オーボエってホントにキレイな造形ですよね。
ベルの部分が茶色というのも、品があってステキでした。
一時間ちょっとの時間でしたが、ステキな音楽に浸って幸せな時間でした。
コンサート終了後に広田さんのベストCDを購入し、サインしていただきました。
広田さんの音をイメージしながら、少しでも近づけるようにオーボエの練習頑張ります。